私から初めてキスをした。


言葉にするのは難しかったから。


でも、私からキスなんて
産まれて初めてで

背伸びしたはずなのに、


唇に上手く当たらなかった。



…だっさ!!私!!



「ハルはちっちゃいから無理だよ。

俺からじゃないと…」



笑いながら優しく唇と唇がようやく重なる。


今気づいた。


キスをする時


夏樹くんは私の背の高さに合わせてくれているって。



その行動に胸キュン。



「くだらない事で心配かけてごめんね?」


これが精一杯。



「再確認。
俺、ハルが本当に好き」



今度は嬉し涙。


本当、最近よく泣くな、私。



でも、いいや。

幸せだから。