私は話を聞いてしまった事のショックと
現実離れした内容に
呆然で
本当、言葉が見当たらない。
「ハル?
どうした?」
いつの間にか私の横には夏樹くんが居た。
あ…さっき、練習終わって夏樹くんが合流したんだっけ。
「…何もないよ?」
笑うことが精一杯。
笑えてるのかも謎。
さっきの事が何事もなかったかの様な周りに
これは完全タブーな話なんだって
いや、普通そうだよね。
「送っていくよ」
帰る時間になっても私の頭はまだ
再起能していない。
「…今日は大丈夫。
夏樹くん疲れてるでしょ?」
そんな私の態度に疑問を持たないわけがない。