この子は夏樹くんの前の彼女で
きっと今も好き…?
質問に
一瞬、フリーズしてしまいそうで
言葉に詰まった。
「そうよ。
だからあんたの出る幕はないの」
かほの言葉を聞いて無言で部屋を出るのぞみの事を
私は呆気にとられて見ていた。
「くっ空気悪くなっちゃったな!!
仕切り直しで行くか!!!」
良の明るい言葉でも
周りは明るくはならない。
夏樹くんとあの子には
よっぽどの事があった。
そう、思わずにはいられなかった。
「ねぇ、ハルが聞かないから
私が聞くけど、
夏樹くんとあの子
何があったの!?」
まるがその言葉を言った。