良。
彼の名前は良いと書いてリョウ。
何事も許せる良い心の持ち主だった。
「ハル、夏樹とはどうなんだよ?
うまくいってる?」
はまちゃんが私の腕を突ついてニヤついている。
「もっちろん!!!」
昨日キスしたの!
なんて口が裂けても言いません!
「キスしちゃったらしいよ〜
初々しいでしょーっ」
「ちょっと!!かほりん!!??」
ニヤつく周りにもう黙りきれないと口をあける。
「ハル、朝からピンク色のオーラだったもんね〜」
「私達を騙せると思ったわけ!?
本当は朝から気付いてたって!!!」
まじか〜…
「夏樹も朝からルンルンだったし、怪しいと思ってたんだよな〜」
まると良を引き合わせる会が
私の惚気話に移り変わって
しまったのは言うまでもない。
「紹介されたのが俺だったら、
ハルと付き合ってたのは俺だったわけでしょ!?
なら、俺にも教えろーっ
幸せ話よーー」
良は気さくで話上手で
凄くいい性格の持ち主だ。