鼻血はもう止まっている。


なのに、


立ち上がれない。




「夏樹くんっっ!!
今日頑張ってね!!!」



近くで女の子の黄色い声が聞こえた。



立ち上がると…



「夏樹…くん」



私を心配して、来てくれたんだろう。



立ち尽くす私。




いつから、居たの?



「大丈夫かなーって見に来たんだけど


邪魔したみたいでごめんな」



少し笑って言う彼に


返す言葉が思いつかない。



「夏樹、久しぶり!
ハルはもう少し俺が面倒見て席に返すよ」



「…あぁ。

そうだな。


ハル、無理しないようにな?」



夏樹くんの背中を追いかける?


それとも??