「鼻血ってお前さー……


小学生かよ!!」



「うるさいなー出ちゃったもんしょうがないじゃん!!」


校舎の外にある水道場にしゃがんでいる

私と


葉山。




この状況。




どうしていいか、わかりません!!!




「もう、戻っていいよ!!

止まってきたし、大丈夫だから!

試合始まるよ!!」



「いや、まだ、ウォーミングアップ中だし大丈夫」



いや!!

私が大丈夫じゃないんだって!!!



「お前、夏樹と付き合ってたの?」



ドキッ



心臓が、大きく音を立てる。



「はっ葉山、夏樹くんと友達なんだっけ!
夏樹くんも言ってたよ〜」



唇が乾くのを感じる。


喉から心臓が出る。


そんな感覚は非常にふさわしい。



「…で、夏樹と付き合ってるの?」


これはどう答えればいい?


付き合ってる…


わけじゃないし


でも、どう答えれば勘違いしない??



「かほりん、同じ中学だもんなー、夏樹は。

紹介してもらった??」



こんな、尋問のような質問。