でも、今の関係を壊したくなくて


葉山の笑顔を見たくて


友達を続けていた。


冬になったある日、図書室での掃除を任された時


「葉山ってずっと彼女作らないけどほしくないの?」


思い切って聞いてみた。


誰も居ない小さな図書室。


「……今はいらないかな〜」




何かあっても不思議じゃなかったんだ。


彼が少しでも私を好きなら。


でも、何もなかった。



葉山は私を好きじゃなかったから。


「葉山はサッカー少年だもんね!!

サッカー、一筋って感じ!!」


気持ちを悟られないように笑った。


でも本当は凄く悲しくて


後から涙が出た。