だけど私は私なりに彼を好きだった。
彼氏という存在を大切にしたかった。
まだ、キスもしていない高校一年生の初夏、
見事に振られ、
数日後に付き合ったスミカと彼は
付き合って3日後にキスをした。
「私って魅力ないのかなーいやーー
ないんだろうなーー」
「加藤の事、まだ好きなわけ?」
こんな相談だって、葉山にはしていて
きっと、かほやまるみたいに
私の生活にかかせなかった存在に
いつの間にか
なっていた。
「ハルは魅力あるよ
ただ、すこーしバカなだけ。
安心しろって!!」
「フォローになってませんよ!!」
沢山笑い合って、かほとまると
葉山のサッカーの試合を応援しに
行ったりもした。
そのうちに、まるがサッカー部の事付き合った事もあって
休みの日に4人で遊んだりもした。
秋になると
あの時の心の痛みはなくて、
葉山と話す事が毎日の出来事のように
当たり前だった。
私は葉山が好きなのかも…
そう気付いた。