「あれ、くらげっていうの
しってる!!
良ちゃん、あれはなにっ!?」


はしゃぐ美空にとことん付き合ってくれる良。


「みーぁ!!


走らないのっ!!」


美空を追いかける。



「ハル?」



…………え?



「ハル!!」



やっぱり7年の時は経っていたんだね。



「…良」


良は申し訳なさげに笑った。



「……かほ」



久しぶりの再会に涙が出る。



「ままーーっっ

こっちきてーーっっ」


私の手を引っ張る美空をかほの前に立たせた。



「だぁれ?」


「…ままのお友達だよ。

かほ、娘の…美空」



かほはしゃがんで美空の手を握った。



「…美空ちゃんっ

はじめ…ましって…」


かほも泣いていた。



「…美空、あっち行ってイルカショー見にいこっ!!」


良は今日、


かほと私を会わしたかったんだね。




「…久しぶりだね」



「…うん」


かほは変わっていた。


ギャルだった見た目はすっかり


大人な女性に


7年の時は大きく人を変える。



お腹のなかに居た黒い塊の美空も

来年は小学生。


そら、変わるわね。