朝はそれでもやってくる。



私と良は抱き合ったまま眠ってしまった。



良の腕はいつかの彼と違って太く守ってもらえている

そう感じられる腕。



美空と、良の為にお弁当をつくる。




私に出来る小さな事。



「…良、美空っ!!
朝だよっ!!
ほら、

水族館行くんでしょ!!」


2人を揺さぶって起こす。


「まま、おはよぅっ


あーーー!!
良ちゃん!!

いっちょにねてたのっ!?

きゃーーーっ

りょーーぉちゃぁーんっ」



…ほんと、良に異常に懐いてるよね。



いきなり、美空に乗っかられて


寝ぼけながらも


「みぃーーあーーっっ

お前可愛いなぁ」



とか言って抱きしめてるし。



「いつまで寝てるの!!
早く起きて準備しろ、バカ良!」


私の蹴りも入ったし!笑



「いってぇーなー

美空、まま乱暴なんだよー!!泣」



昨日が嘘みたいに笑える。



そんな良だから好き。


「良ちゃん、いしょげぇー!!」



水族館なんて夢ワードのおかげで


美空は張り切って


準備する。


可愛いやつめ。