「俺は、お前に裏切られたなんて思ってないよ。
むしろ、今この状況をラッキーだとも思ってる。
美空のおかげで
ハルに会えてるし」
良の笑顔は私の支えになってるよ。
この7年間、
私を支えてくれたのは
良だったから。
「良…」
「明日、水族館行こうな!!
俺休みだし、美空も土日暇してるだろ?」
良のおかげで美空はいつも笑顔だ。
週末はほぼ必ず来てくれる。
自分の休みを当てて、
美空と私の為にいろんな所に連れて行ってくれたり、
喜ばせてくれる。
もう、時効?
そんなこと
思ってないけど
「だったら、泊まってってよ」
こうやって、良の優しさに甘えたり
してる私はなんなんだろう
駄目なやつ。
良がうちに泊まることはたまにある。
でも
同じ部屋で寝たって
同じ朝を迎えたって
私と良にそれ以上の事は一度だってない。
それが無性に申し訳なく
思うの。