「おかえり」



玄関の前にしゃがみ私を待っていた。



「良ちゃんっっ!!」



「みーあっ!

元気だったか?」


美空は笑顔で良の元に駆け寄った。



「来てたの?


入ってくれててよかったのに」



良は美空を抱き上げ私の後に続いて部屋に入った。



「保育園楽しかったか?」



「うんっっ!!みぃちゃん
ちょうね、おっきなかぶとむしの

おえかきしたのっ」


良に会えてよっぽど嬉しかったのか



満点の笑みを見せる。



「ご飯、食べていくでしょ?」



「あ、そうそう。

かあちゃんがコレ、ハルと美空にってさ」


袋の中身は大きなキャベツが2つ。



後は数種類の野菜が入っていた



「いつも、ありがとう


ママにお礼のメールしとくね」



「いちいち大丈夫だよー

好きでやってんだから、あの人は」



少し笑って台所に向かった。



2DKの賃貸のアパート


良が来たら部屋の色が明るくなる。