「大ちゃん、まだかな。」
帰宅部の私は居残りで部活終了時間まで学校に居た
私は丁度いいと思い、大ちゃんを自転車置き場で待つ事にしたんだけど…
大ちゃんがなかなか来ない!
「あれ、君って大吾と一緒にいるコだよね?」
話しかけてくれたのは少し先に終わっていた小森先輩だった
その時の私はただのカッコいい先輩としか思わなかったのだけれど
「はい。たまたま居残りでこんな時間になってしまって、だから大ちゃん待ってたんですよ」
「あ、そうなんだ。大吾の彼女?」
「え?違いますよ、ただの幼馴染です」
「でも仲良しだよね?お似合いだと思うんだけどな。」
少し嬉しそうに話す先輩
この人にも、それほどに想う人がいるのだろうか。
思い出すと微笑んでしまうような人が
「羨ましいな。あんなに近くに居られて」
「そんな人、いないんですか?」
次は切なそうに微笑んでしまう
「近くに行きたいけど。行けないんだ」
でも少し恥ずかしそうに話す先輩
「きっと行けますよ。諦めないで、頑張って下さい」
「ありがとう。何度も諦めようとしたんだけどな…。無理だったよ、きっと一生あの子が好きだ」
トクン、トクン
と脈が打たれる。ゆっくり
でも急かされるように早く
〝この人だ″
そう叫んでるように見えた
帰宅部の私は居残りで部活終了時間まで学校に居た
私は丁度いいと思い、大ちゃんを自転車置き場で待つ事にしたんだけど…
大ちゃんがなかなか来ない!
「あれ、君って大吾と一緒にいるコだよね?」
話しかけてくれたのは少し先に終わっていた小森先輩だった
その時の私はただのカッコいい先輩としか思わなかったのだけれど
「はい。たまたま居残りでこんな時間になってしまって、だから大ちゃん待ってたんですよ」
「あ、そうなんだ。大吾の彼女?」
「え?違いますよ、ただの幼馴染です」
「でも仲良しだよね?お似合いだと思うんだけどな。」
少し嬉しそうに話す先輩
この人にも、それほどに想う人がいるのだろうか。
思い出すと微笑んでしまうような人が
「羨ましいな。あんなに近くに居られて」
「そんな人、いないんですか?」
次は切なそうに微笑んでしまう
「近くに行きたいけど。行けないんだ」
でも少し恥ずかしそうに話す先輩
「きっと行けますよ。諦めないで、頑張って下さい」
「ありがとう。何度も諦めようとしたんだけどな…。無理だったよ、きっと一生あの子が好きだ」
トクン、トクン
と脈が打たれる。ゆっくり
でも急かされるように早く
〝この人だ″
そう叫んでるように見えた