「おばさん!」

「ま、雅也君!?」

俺はおばさんの所に向かって、走っていた。


「おばさん!一体何があったんですか!?」

「ま、雅也くーん!実はね……」

おばさんは泣きながら話し出した。


おばさんの話によると、
今朝いきなり借金取りがやって来て、愛奈の親父がしている借金五百万を返せ、と言ってきたらしい。
どうしても払えないなら、子供達つまり、愛奈とその弟を働かして五百万を返してもらう、という要求を出してきたらしい。

もちろん、借金してるなんて嘘。

ていうか愛奈はまだしも、愛奈の弟はまだ小学生だぞ?
ガキを使うなんてホント卑怯な野郎だ。

俺がなんとかしなきゃ。
俺が……

「お父さん!」

その時、現れたのは、愛奈のお父さんだった。