「愛奈、これ」

「え……?」

「悲しくなったらこれ見て、俺を思い出せ!」

「雅也君……」

「俺はいつでも愛奈の味方だから!」

「雅也君……うん!」

「じゃあな!また会おう!」

「うん!バイバイ!」





これは

私達の

幼い記憶。


この時はまだ

知らなかった。

『現実』

という言葉の意味を。