「流夏さんおんなじなんだぁ。すごい嬉しいっ♪」

元々人見知りで自分から話しかけることのできない私は、流夏がいるだけでいいんだと思った。


はじめの席は出席番号順で、同じ小学校からきた子と近かった。

「詩乃ちゃん筆箱かわいいねー。さすが持ち主が詩乃ちゃんなだけあるっ」

私は、(もちろん自分で思ったことはないが)周りからかわいいと言われることが多かった。

照れてなんと言えばいいか分からない私は、ふと流夏を見た。

席が遠いからやっぱり気が付かない。
でも既に新しい友達と楽しそうに話していたから私の入る隙間なんかなかった。
なんだろー………