「……闘技場!?」
特別教室の中は、まるで外の様な解放感があり、もの凄く広かった。
ここはまるで、闘技場。
壁と地面はプラスチックで覆われていて、上を見ると、青い空が広がっていた。
凄い凄い凄い凄い凄い!
ルークナス魔法学園って、施設も凄いんだ!
私は興奮してしまって、
「先輩っ、空がっ!
空が綺麗ですよっ!!」
2年生に話し掛けてしまった。
……でも、
「あんた、そんなンで興奮してんの?
さらり、と、流されてしまった。
え?
え?え?え?
何でそんな、フツーなの!?
――もしかして、
「先輩……………、何度かこの、闘技場に来た事があるとか?」
「ははっ、なーんてね。」と明るく、可愛らしく、冗談を言ってみると………………。
「あったり前じゃん。仮にも、ルークナス魔法学園の生徒だよ?
闘技場くらい、簡単に入れる位の霊力じゃなかったら、入学なんて無理だって。」
笑顔を見せる先輩。
でも、口は笑っても、目は笑っていなかった。
まるで、私を試しているような―――――――――……。