「ねー、18番、誰〜〜〜〜〜〜?」
どこからか、やたらと陽気な声が聞こえた。
陽気というか、チャラチャラした感じの声だ。
「あの………、私が18番なんですけど………………。」
私は、その《18番》を探している後ろ姿の2年生に話し掛けた。
そう。
実は、私が名簿番号18番なんだ。
「……あ〜〜、君が18番………………。」
話し掛けたその2年生は、振り向いて私の顔を見た瞬間、凍りついたかのように固まった。
「ふ〜〜ん、アンタが18番……………?」
じろじろと、私の顔を眺める2年生。
「? ? ?」
私………、顔に何か付いてる?
「あ〜あ、もっとカワイイ1年生かと思ったのに、どこにでもいる女子高生じゃ〜〜ん?」
カチンッ
どこにでもいる、女子高生?
カワイイ《かと》思ってたのに?
……じゃあ、あんたこそ、何なのよ!!
前髪は上げてるし、髪はふわふわにカールしてるし!!
つけまにマスカラ、チークとかメイクはしてるし!!
よく見ると、手の指の爪にネイルしてるし!!
バリバリのギャルじゃない!!
あなたみたいな、バリバリのギャルよりは、どこにでもいる女子高生の方がカワイイじゃない!!
私はついカッとなり、きっと、表情に出ていると思う。