「自己紹介がまだだったわね。
私、月那 夏夜。AB型よ。
これからよろしくね。」
「こ、ここここちらこそっ、よっよよよよろしく!!」
……樹漓、噛みすぎじゃない?
「あははっ、樹漓噛みすぎ!!
……はー、でも、私の事もよろしくね!!」
そう言って、律佳が手を顔の横に開く。
「同じクラスだと良いわね。」
そう言って3人で笑った。
▽△▽△▽△▽△▽△▽△
「――えー、これで入学式を終わります。」
やっとで終わったわね。
校長の話、長すぎよ。
自分の席から立ち上がろうとした瞬間、
「――と言うとでも?」
ざわっ!!!
体育館に校長の声が響く。
「まだ、あなた達、入学生が受けた試験は、第一次試験です。
……つまり、第二次試験を合格しなければ、このルークナス魔法学園には入学出来ない。」
そう、淡々と話続ける校長。