「あなた達、仲が良いのね。」
私がそう言うと、
「「当たり前だよ!!」」
と、またハモった。
「……あのさ。」
律佳さんと樹漓さんが、表情を180度ガラッと変えた。
「あのね、私達、あなたの事、ずっと綺麗だねって言ってたの。
仲良くなりたいな〜〜〜〜って、思ったんだけど、あなたみたいに綺麗な人に、私達みたいなフツーの子が話し掛けたら迷惑になるんじゃないかなって。
気さくな人で良かった!」
笑顔を見せる、律佳さん。
「「だから……………、こんな私達で良かったら、友達になってくれないかな!?」」
意を決した様に言った、樹漓さんと律佳さん。
「……ふ………ふふ…………。」
「え…………。」
キョトンとした顔になった2人。
こんな時までハモるなんて…………………………。
この2人には凄く厚い絆があるのね。
「…………良いわよ、友達、やっても。」
「っ……………、ぃやった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
先生もいるというのに体育館で叫ぶ樹漓さん。
それを止める律佳さん。
なんだか面白くなりそうね。