凛「も、もういいわ!!」

彼女は踵を返し、自分の席に戻ろうとしたが、私は言い残した事があった…

心「あ!そうだ!日下部さーん!これから私が何をしていても口出しは止めて欲しいな~♪」

凛「な!?」

心「お願いね♪」

満面の笑みで言うと、今度こそ彼女は自分の席へと戻っていった。無言で。


心「あー!スッキリした~♪」

星「日下部の事は、心羽も困ってたもんね」

お疲れ様と言いながら、星空は私の隣に来た。

心「うん!」

如月先輩の事を考えて、先生に指名されるわ、日下部さんに口出しされるわで疲れたなー泣

―――キーンコーンカーンコーン

帰りのHRも終わり、星空と帰ろうとしたけど、返し忘れてる本があったから図書室に私は来ていた。

心「どうせなら、又借りていこうかな…」

あ!この本面白そう!と思い、取ろうとしたら同じ本の背表紙にもう一人の手が触れていた。

そのもう一人とは………

実「あ、ごめんね!えーっと、小鳥遊さんだよね?」

如月実弦先輩だったぁーーー!!!

一瞬私は放心状態になり、先輩におーいと言われるまで我に返れなかった…。


実「えーっと、改めてよろしく!2-Bの如月 実弦です。」

存じております!!

心「1-Bの小鳥遊 心羽です。よろしくお願いします。」

実「小鳥遊さんはさ、俺の事覚えてる?」

心「うっすらとなら…。で、でも、いつとかはあまり…覚えてないです。」

実「そっかぁ…。」

心「あ、あの、如月先輩は覚えてるんですか?私の事。」

実「うん、覚えてる。」