莉奈「ふふふふふふふ」


総司「何…………………。」


莉奈「吐くまで呑んだぁ〜〜〜」ニヘラ


総司「…………………。そうだね」


莉奈「スッゴイ気持ちいい!超楽しい!このままずっと酔い続けたい!」


総司「やめた方が良い。そんなやり方じゃ腐るよ? それに……本当に忘れたい事がずっと此処に住み着いて…苦しくなる…。酒に頼るのは一番良くない」と、自分の心臓をトントンっと突つく。


莉奈「総司君は真面目過ぎます!」


総司「左之さん達は問題外。此れが普通だよ…」


莉奈「今日だけは……許してよ!!!」


総司「そうだね…気持ち良さそうだし」


莉奈「ありがとうございます」ニコッ!


総司「酔い覚ましに少し歩く?」


莉奈「うん」


総司「近くまでだよ?」


そう言って歩き出した総司の後ろをついて歩いた。


莉奈「屯所から出たらダメなんじゃないの?」


総司「壬生寺までね」


莉奈「総司は優しいね………」


総司は黙って歩き、境内に座った。莉奈も総司の横に座った


総司「私は人斬りだよ……優しくない」


莉奈「…………。でも…仕事でしょ?」


総司「…………………。そうだけど…私は組の誰よりも人を殺してる。」


莉奈は総司の手を握った。総司も握り返した。


二人は暫く黙って手を繋いでいた。


……………………………………


莉奈「…………………。星が綺麗だね」


総司は空を見上げた


莉奈「此処の世界は……空気が綺麗だし、星が綺麗………」


総司「…………………………。」


莉奈「…………………………。」


莉奈は総司の肩に頭を乗せた


莉奈「少しだけ………肩貸して」


総司は黙って肩を貸してくれた


莉奈「……………………………。」


総司「……………………………。」


莉奈「……………。ありがとう。
酔いが覚めました………。」


総司「帰ろうか………」


莉奈「…………………………。はい」


手は繋いだまま………また黙って屯所へ帰った


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莉奈「またお散歩付き合ってくれる?」


総司「……………気が向いたらね」


莉奈「はい。じゃあ気が向いたらまた付き合って下さい!今日は何から何までありがとうございます!お休みなさい!」ペコリ


莉奈はお礼を言って土方の部屋へ戻った


総司は莉奈の後ろ姿を見送った