「あぁ。アンタがね。」

遥香が言った。

「だから…!」

「あっ…。え…!?」

なんかやっと意味が理解できた。

「やっと分かったわね、鈍感娘。」

遥香が言った。

「鈍感ではないもん。」

私は言った。


「だったらなんて、言えばいいのよ。

夢璃は、
鈍感以外の何者でもないと思うけど。」

遥香が言った。


酷い。

と思った同時に…

「お前ら、酷すぎっ…!
俺だけ、仲間外れみたいな?

もしかして、いじめか!?」

智希だ。

「うわぁ…。うるさいの来た。」

遥香が言った。

「うるさいのが俺のとりえ!」

「うるさいのがとりえって……。
大変、可哀想な奴ね!」

遥香が言う。


また、このやりとりか…。

私は思った。