――夢璃――

遥香から、話があると言われた。

何かなと思ったら、この話。


「夢璃は、どっちが好きなの?」

きましたこの話題…。

「………。」

黙っていると、ため息をつかれた。

「呆れないでよ…。」

私は言った。

「呆れてない。困ってるだけよ。」

大体、一緒じゃ…。

「だって……。」

「ちょっ…!なんで、泣く!?」

遥香が言った。


ふと思うと、涙がでていた。

「意味分かんない…。」

私が言った。

「私も分からない。」

遥香が言う。

なんで泣いてるんだろう。


「嫌いなんだから…。
もう、嘘つきーっ…!」

私は思い出して机を叩いた。