――智希――

朝。

俺は衝撃的な場面を見てしまった……。


「何で…。

なんで、
お前が夢璃と登校してんだよっ!!」

俺は2人が教室に入ってきた途端、
大声で言った。

「うるせぇ…。」

松山が耳をふさぐ。

「智希、おはよう。」

夢璃が言った。


「おはよう。
ってそうじゃないっ!」

俺は言った。

「何…!?」

夢璃が言った。

「だーかーらっ!

なんで、2人が一緒に登校してきたか、
って言ってんでしょっ!?」

遥香が言った。

「何で、そんなキレてんだよ。」

松山が言った。

「そりゃ、俺の大事な夢璃と一緒に
登校して来てるからだろ!」

俺が言った。

愁二ならまだしも、
コイツは気に入らない。


「夢璃が言ったから。」

松山が言った。

「……いやいや、夢璃が言うはず…。」

「夢璃が頼んだよ。」

ないって言おうとしたら、夢璃が言った。