―ガラッ
教室に着くと宏輔君は早速私の机の落書きを落とし始めてくれた。
「お!!めっちゃ落ちる!」
……というか、この人は何でこんなことしてるんだろ?
私なんかにかまっても何も無いのに…。
――…同情?
「宏輔君は…!…宏輔君は…、何でこんなことしてるの?」
思わず言ってしまった。
宏輔君が手を止めてこっちを見る。
「何でって…」
「私なんかにかまってても時間の無駄だよ!?何も出ないよ!?」
「俺は…「同情ならいらない!!」」