―ガラッ
「失礼しまーす」
「失礼します…」
「先生、除光液どこっすかー」
「ん?森か…、あれ?ことかちゃん?」
「おはようございます、優先生」
「森と居るなんて意外だな…」
「あ、いや、今日はたまたま…っ!」
「先生ーっ!除光液ーっ!!」
「んー?除光液ー?その辺の棚の中にあんだろー」
「ここっすかー?」
「おう」
ガソゴソと棚を漁る宏輔君。
漁り方すっごい雑…。
色々落ちてきてるし…。
「で…森ねぇ…」
宏輔君を眺めてニヤつく優先生。
「え!?優先生?!何がですか!?」
「いや…たぶん「あったーっ!!」」
優先生の声は宏輔君の声に掻き消された。
「ほら!もう行こっ。用は済んだし…。先生ありがとーございました」
「あぁ」
「あ!先生…っ、その続きを…!…うわぁっ!!」
宏輔君に手を引かれて、先生に続きを聞くことはできなかった。