飛華流“ちゃん”。



俺はこの呼び方が



大っ嫌いだった。


もともと女の子のような顔立ちで


間違えられることなんて


日常茶飯事だった。



どーにかして間違えられないように


自分のことを“俺”と呼ぶようにしたり


言葉遣いも少し荒くした。


それでも周りは


俺のことを飛華流ちゃんって呼ぶ。



いつしか自分の名前まで嫌になったんだ。