私は走った。

息が苦しくなるくらい走った。


息を調え、気づいたら本日休館の図書室にいる。


電気の付いていない暗闇の中で、私は一人
踞って声を静めながら、涙を流す。



私が教室から飛び出した時…
晃は私の後を追って、腕をつかんで


「おい、どこ行くんだよ?」


なんて言ってくれる事を、期待していたよ。




晃…