「なぁ、鈴
もしかして怒ってる?」



いきなり私の顔を、遠くから覗きこんでくる晃。

私、今怒り顔なのかな?

それとも口に何かついていたりして…



「何で?
怒るわけないじゃん!!」


「俺は、鈴の近くにいたかった
ただそれだけのことだけど、鈴に迷惑かけてるならごめん」


「何言ってるの?
私は晃に愛されている、愛され者だよ?」


「そうだな、うん」



しきりに顔を隠し
何かを見られないように、急に頬杖をつきながら
窓の外を眺める晃。


その目線はお空に向かっているはず。


晃は空を見上げながら、何を考えているの?



何を感じているの?