「ずっと鈴とこうしていたいな」


晃はそっと唇を離し、ドライヤーを消して
悲しい声でそう言った。


今度は
晃の声、良く聞き取れるよ。


「私も!!」


「だけど…」



「だけどなに?」


「何でもない
いずれ分かる」


今の晃、様子が変だよ?

どうしたの?


ねぇ、どうしちゃったの?


いずれ分かるって何…?
晃が言ったのは、これで二回目だよ。


私は真実に近づいているの?


黙ってないで、教えてよ。




「ただ…
俺は絶対鈴を忘れないから」





当たり前でしょ!!
忘れたら、またビンタするよ?