「私だって、触れられたくないよ」


「ん?なに?
ドライヤーの音で聞こえない」


「だから」


もう一度同じことを叫ぼうとしたら…

うっすらと首筋に、電流が走ったのを感じた。


くすぐったい



晃が
私の首筋を指で撫でて、鎖骨にまで
今か今かと指で撫でようとしている。


手のタッチがとってもゆっくりで
物を触るように
とにかく優しくエロい。







それから、瞬く間に私の首筋にキスを落とした。



その場では、ドライヤーの音だけが
無様にと鳴り響いている。





私はこの時、晃の涙に気づけなかった___。