本当の約束…


あの日以来…
私は今まで約束を交わしたことなんてない。

約束してもただ、裏切られるだけ。

たかが口だけの口約束にしか過ぎない。


私は、約束をした唯一の親友に裏切られたことがある。


あの時はものすごく悲しかった。


その親友は、幼馴染みで小さい頃からよく遊んでいた美帆。


だけど、私に何も告げず…
私の前から姿を消したの。


小2の頃、まだ幼かった私の心の傷は、あまりにも深かった。


幼かったなりに、色々と考えた。


転校するなら直接言ってくれればいいのに…。


私は笑顔で、美帆を見送ったのに。



本当は、私より美帆が一番辛かったかもしれない。