晃の病室に着くと、晃は気持ち良さそうに眠っていた。


「晃、晃」

私が声をかけても、反応しない。


私は優しくぎゅっと晃の手を握りしめる。


「晃、ごめん」


私の口から出る言葉は償いのことばかり。

私がもっとちゃんとしていれば…

優しく晃の頬を撫でると、少しびくって動いた気がした。


でも勘違いかな…?


早く目覚めてくれるといいな。



それからも私は晃の体を労りながら、さする。