気がついた時には、病院のベットに寝かされていた。


「鈴、大丈夫?」


一目散に声をかけてきたのは、彩那だった。


「うん、それより晃は?
晃は大丈夫なの?」


「ごめん、鈴
今先生呼んでくるから」


病室をそそくさと出ていく彩那。



私、彩那に話を逸らされたの!?



晃、晃…
私はただ晃の名前を心の奥底で呟くことしかできない。