"いただきます"

そして私は晃が作ってくれた朝食を食べ、学校に向かった。



「鈴、おはよー」


「彩那おはよう」


「そういえば、風間くんとどう?
順調?」


「うん、まあね」


「ねぇ、さっきから風間くん鈴の事ばかり見てるよ
行ってあげたら?」


「いいのいいの」


「どうして??」


「うん…」


「もしかして喧嘩でもしたの?」


「喧嘩っていうか、溝があいちゃったのかな って」



絶対晃が二重人格だなんて、意地張ってでも言えないよ。


ましてや、記憶を失うことなんて尚更だめ。




離したくない君の手をいざ離してしまったら

君は、手を繋ぎあってくれるのだろうか…??



大好きで大好きだからこそ、嘘だってつきたくなるんだよ。