「離さない
もうお前を離さないから」


「何考えてるの?
嘘なんか聞きたくない
私との思い出を、どうせ忘れちゃうんでしょ?
それならいっその事…
晃なんか好きにならなければよかった!!!」


すると…
ひゅるひゅると、晃の手が離れていく。


ようやく、分かったんだね!!

そう思っていたけど、分かっていないのは私の方。


何でもっと早く、教えてくれなかったんだろう…。


何でもっと早く、思い出せなかったんだろう…。



長い間私は、何をしてきたの。