「…ということで。オリエンテーションも全くわからずに、生徒会も全く分からず!というのが今の現状です。」

『はぁ〜!?』
『はぁ〜!?』

『あ、サエコワンテンポ遅れた』

『あぁ、ごめんね〜…って、わらってる場合かっ!』

『うーん…それで、あんずは遠い遠い何処かで魔法をかけたあと、モニター観察で私達を見てて、困ってたら魔法で助けるわけだ。』

「そういうこと??なのかな??」

『少しは分かっとけよ』

『まあ、来たばっかりだしっ!!』

『そうだけど、京子は魔法使えないんだよ?』

『そりゃ、そうだけど…』

『ほとんど私の魔法で進むということを考えてよね!?』

『……』

「サエコちゃん、落ち着いて」

『あんずちゃんは黙ってて!』

『ねぇ、京子!答えてよ!』

『………』

「サエコちゃん」

『魔法も使えない人と二人なんてほんとに……』

「サエコちゃん!!!!」

(ダァッッ!!)

「京子ちゃん!!!!」

(ダァッッ!バタン!!)




『良いじゃない。今回は京子に抜けてもらわないと、私の優勝はないんだから。』