それから、私は色々なマジックを出来るようになった。

何もないところから火をつけたり…
水を粘土のように使ったり。
光を消したり、つけたり。
植物を元気にしたり。

絵を書いたものを現実に出したりもした。




だけど、京子ちゃんは帰って来なかった。

小学校のお楽しみ会で鳩さんを出しても

中学校で、書いた絵を実物に出しても


帰って来なかった














中学校の卒業式の日。
京子ちゃんから手紙が届いた。

『あんずちゃん、幼稚園の時以来かな?元気にしてる?私はあれから魔法学校っていうところに行ってたんだ。あんずちゃんが幼稚園の時見せてくれたのも、魔法なんだって!だから、あんずちゃんも魔法使いだよ!魔法学校に来て見ない?入学届け、校長先生に頼んでおくね!バイバーイ!』