どこだろう?

校舎内を探しても、流れ星クラスさえ見つからない。


行き止まりだ…

引き返そう…




体の向きを変えると、

さっきまでは無かった、綺麗な細工が描かれている、ガラス製のグラスがあった。


「さっきまでは無かったのにさ。なんでだろう?誰かが置いて行ったのかな…」


そっと手をのばしてとってみる。





凄く細かい細工が描かれている…
草と花がクロス状に描かれていて…
真ん中には流れ星?なのかな?ほうき星…?

グラスを傾けて見ると、
流れ星が傾く。

『綺麗でしょう?』

振り返ると、小さな子供がいた。


『鍵を開けてあげたら?流れ星が可哀想だよ。』

「鍵?そんなものここには無いわ」

『あるよ?』

え?無いよね?

グラスをもう一度見つめてみる。

クロスする草花…


何度みても綺麗な細工。






どうやって作るのかしら?




綺麗な細工をなぞってみる。