「着いちゃったかあ…」

「ん?どうした那魅?」

「麻斗おー!」


そういって那魅は麻斗くんに抱き着いた。

「うおっ!?どうした?」



驚きつつも、頭を撫でている麻斗くんと
麻斗に抱き着いたままの那魅を
私と尋兎はおとなしく見ていた。

もう慣れてしまった。
朝はいつもこんなだから。


「麻斗と離れるの寂しいー…」

「大丈夫。昼には会えるから。な?」

「うん…」

「我慢しな。」


そういって麻斗くんは那魅のでこに
キスを落とした。

「ッ~……////」

「これで我慢しろよ?」

「はぁい…//」


那魅は不満そうにだがどこか
満足そうに返事をした。

隣で尋兎は
「あー見ててくそ暑い」と呟いていた。


私は少しだけど那魅と麻斗くんが
うらやましかった。