目の前が揺らぐ。 泣いちゃ駄目。駄目。駄目。 膝を抱えて顔をうずめる。 「……なにしてんの。」 私の頭上から降る声に 顔を上げた。 「ここには来んなって言ったじゃん。」 「……だって。」 ひさしぶりの会話がこれなんて…。 「メールしても返事なくて…」 「だからなに? てめぇにかまってる暇ないの。 邪魔だから帰って。」