「あっつーーーーい!!!」




人が溢れるプール。

じりじり照りつける太陽。


やっぱ夏はこうじゃなきゃ!




水着に着替えた私は
浮き輪をつかんで
プールに向かって走り出した。




「あーあ…陽らしいわ、ほんと。
じゃ、空くん陽のことよろしくね!
私たちも2人で流れてくるからさ!」


あかりの言葉に
笑って頷く空くんなんか
私の視界には入らないほど
全速力で。