キーンコーンカーンコーン…

チャイムが鳴ったと同時に
桃はお弁当を持ち、
こっちに来た。


そして
私の目を見て
口を開いた。
「あのね、言いづらいんやけど…」









「…っちょっと待って!!!!」


思ってたよりも大きい声がでてたらしくて、桃はびっくりしてこっちを見ていた。でも一番驚いてたのは私だった。

もちろん、私は何にも知らない。
でも…
なんだか、無駄に緊張して…





あと、聞いちゃったら何かが壊れるみたいで…そんな気がして…






確かあの頃は聞くのも
怖かったんだと思う。