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図書館の集まり場所は

当然ながら図書室だった。



各クラスに1名づつの図書委員だから


集まったのは18人。



その中から

3年生から委員長、副委員長が1人づつ

2年生から副委員長が1人

1年生から学年代表が1人



最初、学年代表ってなんだ?

と思ったが、どうやら



先生

委員長・2年の副委員長・1年の学年代表

各学年の平委員



という連絡伝達体制を取りたいらしい。



『立候補ーー。』


その先生の声で

委員長、副委員長はあっさりと決まった。


この2つは内申書で有利に働くから

推薦狙いの先輩達が簡単に名乗り出た。



それに比べて

特に利益のない学年代表とやら。



名乗り出る人なんていないだろ。


なんて思っていたら


『やりますよ。』


1人の男子生徒が手も上げずに言った。


『そうか。ありがとな。
名前は?』



生徒会へ報告するための書類に

ペンを当てて先生が聞く。



『坂下です。』


坂下?


『あ!新入生代表か?』


ちょっと嬉しそうに笑った先生に

坂下君は軽く首を下げて頷いた。