そんな話をしていると、いつの間にか雨はすっかり止んでいた。見上げると、虹もでていた。

「「キレイ」だ」

2人の言葉が重なって、顔を見合わせた。どこからか、笑いが込み上げてきて、2人で笑った。

「雨、止んだね」

「うん」

そこで、俺と薫は別れ、お互いの家へ帰った。