「なぁ、お前あんな可愛い子と友達なら、もしかして''好き''とかあったり？」

「は⁉︎別にそんなんじゃねぇし...」

しまったと思い、我に返ったが、見回すと教室のみんながこちらを見ていた。
ふと秋を見ると、ニヤニヤしながら見てくる。 クッソあいつ... と思っていると、その沈黙を破るように先生は

「なんだ、知り合いかぁ。知り合いがいてよかったな。じゃあ自己紹介しなさい、あと、お前（蓮）が校内を案内するように。席は空いてる所に座りなさい。じゃ、任せたぞ、二ノ宮。」

先生はそういうと教室を出て行った。

なんで俺が案内なんか...
めんどくさい事になった。まあ悪い気もしないが、何を話せばいいか分からないなぁ、はぁ...ため息が出てしまう。

そんな俺の気持ちとは裏腹に、二ノ宮は

「はーい、じゃあ自己紹介してね」

元気が売りの代議員、同時に秋の彼女の二ノ宮小春が笑顔で言う。
さらっと紹介したが、まぁこの事は内緒にしているのだが...え？何故かなんて、そんなの、

「モテる男」と「モテる女」

なんて誰もが羨むに決まってる。

確かに二ノ宮は可愛らしく、男女共に好かれるが、秋は男子から面白いくらい嫌われる。モテ過ぎて（笑）