くだらない話をしていると、いつの間にか学校についていた。

教室では、もうみんな席ついていて、近所の人と楽しく会話している。

''キーンコーンカーンコーン''

チャイムが鳴り、先生が入ってきた。
転校生を紹介する。
みんなはどんな子がくるのかと、ガヤガヤしていた。ある男子生徒からありがちな質問がくる。

「センセー、転校生ってぇ、女子ですか!!」

「あぁ、そうだ」

「ぃヤッター‼︎可愛いかなぁー」

そいつへ女子からの目線は冷たかったが、そいつは気づいてないようだった。

俺は当たり前のように、あの子(薫)が入って来るのを待った。

''ガラガラ''

恐らく何度も左右したであろう古びたドアが鈍い音を立てながら、開いた。

「薫だ...」

わかっていたが、何故か声に出してしまった。その瞬間、薫と目が合い、微笑み合うが、胸のどこかが、チクッとした。

「なんだ、この痛み...」

俺は、始めての痛みに、少し戸惑った。