教室の窓からは日がさしていて少しまぶしい。
私はどこに座っていいのかわからなくてちょっと動揺する。
そんなの時、私の近くに私に手を振る男の子を見つけた。
「ミヒャエル?!」
ミヒャエルは本名、金峰ミヒャエル。
幼稚園からの幼馴染、でも小学校は違うブラジルとのハーフの男の子。
あまりに大人びたミヒャエルにとてもびっくりしてしまう。
よし、ミヒャエルに聞こうっと。
「ミヒャエル、これって席って決まってるの?」
「出席番号順になってる。」
「マジ?」
「マジ。」
めっちゃ真面目に答えてるし・・・。
相変わらず面白いなぁーミヒャエルは。
私は急いで自分の指定の席に着くと、座った。
右横がミヒャエルだったので緊張も少しは取れた。
でも・・・左横はなんだかめっちゃ真面目そうな男の子が座っていた。
黒縁眼鏡にちょっとへの字の口。
痩せてもないし、太ってもない、いわゆる普通の体型の子。
なんか、隣が男の子だと話しかけずらいなあ。
と、・・・!!
「春奈!」
「あっ、時雨じゃん。席、近っ。」