『ワアアァァァァッ____!!』


青空の下。
客席からの歓声の中、
風を切りながら走る私と、仲間。


バトンと仲間の気持ちを受け取り、
風の中を“ヒュンッ”と走り抜ける。


地面を思い切り蹴って前へ、前へと足を出す。


太陽の容赦ない日差しが、
走っている私に降り注ぐ。


___暑い。


溢れ出る汗を拭わずがむしゃらに、走る。


走って、走って、走り続ける。



汗で張り付いた前髪が気持ち悪い。



息も上がって苦しい。




でも、走るのが楽しくて仕方ない。


風を切る音が心地いい。


地面を蹴る度、
風が私の頬を撫でる。



全てが心地いい。